Ns* ナチュラル&オーガニックスキンケア Blog
2020/07/13 17:52
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)基準
精油とは
精油は植物の香り成分を抽出したエッセンスです。
花や葉、果皮、根などを蒸したり、皮を搾ったりして抽出します。精油1kgを得るために、ラベンダーなら花穂を100~200kg、ローズなら花を3~5トン※も必要とします。
大量の原料植物から、ほんの少ししか採れない貴重なエッセンスです。
※ 産地や生産条件などにより異なります。
AEAJ による精油の定義
AEAJは精油を以下のように定義しています。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
安全に楽しむために
原液を皮膚につけない
皮膚に使用する際は、原液では刺激が強いため、希釈して(薄めて)して使用することが大切です。
誤って精油の原液が直接皮膚についた場合は、すぐに清潔な大量の流水で洗います。赤み、刺激、発疹など皮膚に異常がみられた場合は、医師の診察を受けてください。
精油を飲用しない
AEAJ では、希釈したものであっても精油を飲むことや、ほかの食品と一緒に摂取すること、うがいに使うことをおすすめしません。
精油を誤って飲んでしまった場合、口の中に精油が残っているときは大量の水で口をすすぎます。
子どもなどが飲み込んでしまった場合は、吐かせずに、すぐに医師の診察を受けてください。
受診するときは、誤飲した精油を持参するか、精油の名前と飲んだ量をメモして持参してください。
誤飲したときは多量の水を飲み、直ちに病院で受診ください。医師に相談なく無理に嘔吐しようとしないでください。
精油を目に入れない
目は皮膚よりも敏感な部位であるため、さらに注意が必要です。誤って目に入れたり、精油がついた手で目をこするなどしないよう注意しましょう。精油が目に入った場合は、大量の水で洗い流します。決して目をこすらず、速やかに医師の診察を受けてください。
火気に注意する
キッチンなど火気を扱う場所で、精油や精油を用いて作製したものを使用する場合には注意が必要です。
子どもやペットの手の届かない場所に保管する
誤飲などの危険性が考えられます。
アロマテラピーを安全に楽しむためには、精油を使用する人の健康状態や体質、感受性などに注意を払うことが必要です。不快感や異変を感じた場合は、使用を中止しましょう。
病気による禁忌
医師による治療を受けている場合や、薬を処方されている場合は、必ず当該医療機関に相談してください。
お年寄りや既往歴のある方の場合
いずれの楽しみ方で使用する場合も、まずは基準の半分以下の量で試してから使用しましょう。
妊娠中の場合
AEAJが紹介する方法でアロマテラピーを実践して、妊婦に重大な事故が生じたことは、現在までに報告されていませんが、妊娠時は体調に考慮し、芳香浴法以外のアロマテラピーを楽しむ場合は十分注意してください。アロマテラピートリートメントを受ける場合は、医師や経験を積んだ専門家に相談しましょう。
子どもの場合
3歳未満の乳児・幼児には、芳香浴法以外は行わないようにしましょう。
3歳以上の子どもでも、精油の使用量は、成人の使用量の10 分の1程度から始め、多くても2分の1の程度とし、使用にあたっては十分に注意を払いましょう。
皮膚の弱い方の場合
精油を皮膚に塗布して使用する場合(トリートメントオイル、ボディスプレー、スキンローションなど)皮膚の弱い人、初めてアロマテラピーを利用する人などは、精油の希釈濃度に注意が必要です。低めの濃度から試してみることをおすすめします。使用して違和感を感じたら、すぐに洗い流しましょう。
精油は製造時より成分の変化が始まっています。空気(酸素)・紫外線・温度・湿度に注意が必要です。
精油の保管容器
遮光性のガラス容器が最適です。キャップをしっかり締めてビンを立てて保管しましょう。
精油の保管場所
直射日光と湿度を避け、冷暗所に保管します。
精油の保存期間
開封後1 年以内が目安とされています。特に、柑橘系の精油などは、ほかの精油と比較して成分変化が起こりやすいといわれています。使用時は必ず香りを確認してください。
注意すべき精油
精油は植物から抽出した天然のものであり、私たちにとって有益な作用がたくさんありますが、精油によっては、危険な性質をもつものがありますので、十分な知識をもった上で扱うようにしましょう。
光毒性に対する注意
精油成分の一部には、日光などの強い紫外線に反応することによって、皮膚に炎症を起こすなどの毒性を示すものがあり、これを光毒性と呼んでいます。光毒性をもつ可能性のある精油を日中に使用する場合は注意が必要です。
<光毒性に注意が必要な精油の例>
グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなど
皮膚刺激に対する注意
精油成分の一部には、皮膚表面から精油成分が浸透した時点で、皮膚組織や末梢血管を直接刺激し、炎症、紅斑、かゆみなどの反応を起こすものがあり、これを皮膚刺激と呼んでいます。
<皮膚刺激に特に注意が必要な精油の例>
イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリなど
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注意を十分に守りご使用ください!※エッセンシャルオイルの誤飲は責任を取りかねます